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「あの子は貴族」読みました。
映像化された作品の本を読むのが好きなアラフィフゆりです。
今回はTwitterで
「いるいるこの本に出てくるような子びっくりだけどいるのよね。わかる~。」
のようなコメントがあり気になっていた本です。
実はこれは2021年2月に映画公開されてたものです。
何の話か全く知らないまま、全然想像つかないまま読み始めました。
ザックリ言ってしまうと
全然違う環境の女性たちの成長物語。
犯罪事件のような大きな事件が起こるわけでもないが、一人一人の心の葛藤や悩みを抱え自分の内面と向き合って何とかしていこうとしている姿が印象に残る。
感想
はじめから出てくるお嬢様の華子に全然共感が持てないまま、「なんか嫌な感じ」と読み進めていく。
大衆居酒屋みたいなところで男性と待ち合わせして会うんだけど、トイレに入っていつもと違い過ぎてお嬢様は「もう無理」ってなっちゃうんだよね。
お嬢様過ぎない?
田舎で育った私は、華子が素敵な男性といい感じの状況になっても素直に喜んであげられない。
でも、本当にいるんだろうな。と思いながら読んでた。
接点がないが。
その一方で次に出てくる地方からできてた時岡美紀の気持ちがすごくわかる。
地方から東京(私の場合30歳で行ったけど)行って住んでみて田舎と東京の違いが分かる。
一回出てみたらわかる田舎の閉そく感。
周りを気にしながら生活する自由にできない田舎。
東京育ちの人の普通っぽさにも驚いた。
私が知ってる人は上流階級の人ではなく普通の人だったけど、頑張ってなく普通だった。
むしろ、地方から来ている人達の方が東京になじまなくてはと頑張っている感じがした。
都会って特別な感じがする。
印象に残った場面は、田舎から出てきた美紀がエスカレーター式で上がってきた昔からいる内部性の大学生の輪を遠目で見てるところ。
羨ましいな。
でも、はいっていけない。
あわよくば、機会があったら知り合いになってみたい。
いろんな感情がわきながら見ていたところ。
色々、あって華子と美紀は二人ともそれぞれに答えを出そうと頑張って前を向いて進んでいく。
そうなるとどちらもしっかり頑張ってね。
っておばさんは若い子たちを応援する気持ちが出てきた。
自分の環境を嘆くことなく、また、嘆きながらその中で自分にできることを失敗しながらも試してみる。
正解なんてないんだから。
自分の常識は人には非常識になることもあるからね。
著者は山内マリコ
1980年富山県生まれ
2008年女による女のためのR-18文学賞
京都でライターしていた後上京。
「ここは退屈迎えに来て」も映画化。
映像化
映画化2021年2月公開
監督は岨手由貴子
長野県出身
金沢市在住(東京から移住してる?)
だから、地方と東京二つを丁寧に描けるんだな。
お嬢様役の華子には門脇麦。
大河ドラマ「麒麟が来る」にも出ていました。
派手な感じはないけど、奥ゆかしさの中に強い芯を持っている雰囲気がある女優さん、なんとなく、想像できる。
田舎からできてた美紀役に水原希子。
日本人ぽっくない顔立ちなのに田舎育ちの役?
なんか違和感。
東京にでてきたときからもう出来上がってんじゃん。ってなった。
それが逆に東京に浸かってる美紀っぽくていいのかもしれない。
まとめ
同じ環境のようなお嬢様はあまりいないと思うが同じ環境のような地方から東京へ行った人は多いと思う。共感できるとこ多そう。
田舎⇔東京
地方出身者⇔東京地元民
映像ではどんな対比をもってして華やかな東京が描かれているのか見てみたい。
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