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本を読んで面白かったので、今回映画も見てきました。
原作を読んだ人に向けて書いています。
ですので、あらすじはなく、いきなり感想。
結論
原作とは少しずつ違うところがはじめは違和感だったが後半引き込まれてしまった。
本と映画と二度楽しめるエンターテインメントになっているのではないだろうか。
これは原作読んでいても見ごたえあり。
感想
重きを置いている部分が若干違う感じがした。
本
生活保護、家族 > 震災
映画
生活保護 < 震災、家族
はじめに本を見てるのでなんか違和感なところが多々
こんなに老人の一人暮らしの部屋はきれいではないよな~。
ましてやもうすぐ電気とめられますよ。って人はもっとすさんだ感じがする気がするが。
ただ、ここはNHKのドキュメンタリーじゃないからリアルはいらんのか。
老人ってきれいにしていてもだんだん細かいところまで手がまわらなくなるんだよね。
どうでもいいものたちが部屋のあちこちに雑多においてあるんだよ。
それに、もっと、公営のバラック小屋みたいなの想像してたから、意外ときれいな家じゃん。って思てしまった。
そんな中でも倍賞美津子さん(けい)の悲壮感漂う雰囲気はさすがだな。
ついでに言うと生活保護相談してる人もきれい。
生活苦が感じられない。
けいさんの最後の悲惨さも本ではかなり印象的だった。
映画ではスラっと。
まっ。この映画はそこじゃないんだよね。
私の見立てでは絆。だな。
家族。
ってのが一番なんだけど、
震災後の家族がない利根らの中では他人だけど家族同然のコミュニティ。
疑似家族。
これが家族のようなもん。
そのあたりが本では丁寧に書かれてある。
そこまでするの?ってとこに「けい」が入ってくるわけですよ。
家族以上に相手のことを心配し、親身になって助けてあげる。
実にゆっくり三人の絆が出来上がるところが描かれている。
本ではこの辺りが一番好きな場面。
映画では少しあっさり。
もっと、絆が太いんです。ここは本の方が好き。
いろんな?
まず??
えっ、かんちゃんって女の子?
イメージが違う。
次の???のとこ。
公園でのダンスがよくわかんなかった。
もう一つの????のとこ
前半に、予告にもある泥水に顔をつけられる場面。
無茶苦茶、熱のこもった演技で佐藤健すげー。と思ったんだけど。
どのポイントのイライラを表しているのかいまいちよくわからん。
彼は何に怒っているのだ?
と、
と。
もしかして、これって、最後のこと?
反対に分かりやすかったのが、震災直後の遺体を収容所の入り口の場面。
入って肉親を確認したいのに入れてくれないおじさんの一言。
おじさん。「顔見ればわかるので見せてください。入れてください。」
係の人「手続き完了後、携帯にご連絡しますから。」
おじさん。「携帯なんて流されてなくなったよ」
かんべんしてくれよ。っていうおじさんの疲れ切った様子がよく表れている。
と、震災場面多し。
これは、現場見てる人は思い出しちゃうから見れないだろうな。
と、勝手に想像。
本を読んだ人は沢山の映画の???を解き明かしてほしい。
あのメッセージは?
もちろん、最後の方にあるあのメッセージは出てくる。
映画だけの人にはこれは刺さるな。
しかし、この映画は生活保護よりも絆。
そのメッセージよりもけいさんの最後のメッセージが刺さった。
やっぱり、絆なんだよね。そこは。
最初から最後までここはぶれていないところが
「護りたいものを護った。護れなかった。」
最後の最後が原作違い過ぎてよかった。
佐藤健をはじめ豪華なキャストたち
佐藤健:あの鋭い眼力。いろんなことに怒っていることを目だけで表現してた。
阿部寛:メンズノンノだった阿部寛。心の奥底の悲しみまでよく伝わったわ。いい役者になったな。
林遣都:現代っ子ぽい役ピッタリ。
倍賞美津子:さすがです。名女優です。心、揺さぶられます。
清原果那:かわいい。同性でも思う。可愛い。
瑛太・緒方直人:二人の嫌な言い方がむかつくくらいうまい。ほんまに小憎らしい。とおもった。
吉岡秀隆:ここでは申し訳なさそうなお顔がいい味出してる。
原日出子:優しく微笑むあの笑顔。和む。
波岡一喜:この映画ではそんなに出てこないんだけど、出てくると印象に残るんだよね。この方。
主題歌
桑田佳祐:「月光の聖者達」
予告の桑田さんの音楽がいいところで入って毎回ジーンときてたんだけど。
本編ではあまり音楽が来てなかったな。
私が気づいてないのか?
なんと、この曲、この映画のために作った曲ではないそうな。
2011年の震災半年後に宮城県の復興ライブで歌っている。
これから前を向いて歩いていこう。と震災の被災者に語り掛けている
ここがやっぱり一番響く。。
いまがどんなにやるせなくても
あすは今日より素晴らしい
毎日、そう願う。
まとめ
本ではかなり残酷な場面や衝撃的な出来事に深い悲しみを覚えるとともに
「餓死」という悲惨さにびっくりした印象があります。
それが映画では「残酷な出来事」よりも深い「絆」にスポットを当てたように思われました。
映画のあらすじはネタバレになるのであまりかけませんが、違う視点で書かれているのがよかったですね。
本を見ていったけど映画も満足でした。
二度楽しめた感じ。
瀬々敬久監督、脚本家の林民夫さん、映画に関わった皆さん、ありがとう。
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