この本は経営者の経営初期の成長しているころの物語である。
会社を経営しはじめたころに起こるなぜかうまくいかない家庭、
成長し始めたころに起こるなぜかうまくいかない会社の仲間たちとの関係。
等、どんな人にも起こりえることであるとのべられている。
こんなことがおこって大変!だけではなくどう対処したらよいかも書いてあるので起業しはじめて、大きくなり始めている起業家の人みんなに読んでもらいたい書籍である。
どんな本?
第一章 見せかけの成功物語
起業したての無我夢中の時期~何とか一歩踏み出せている時期の話。
家庭はまだ平和。
第二章 幸福と不幸の狭間で
少し会社が大きくなり環境が変わり始める。そして家庭も少し変わり始める。
第三章 やさしさの罠
会社の問題が山積み。試行錯誤中。そして家庭も壊れかけ。
第四章 成功の果てに
社員たちの思いがけない行動に戸惑い、受け入れる。そして家庭は。
ビジネス書ではあるが主人公「タク」が喜んだり、躓いたり、やらかしてしまったりの物語である。
何か所か印象に残ったところがあったのでご紹介。
クレーム担当の方にやってもらいたい
自営をしている身からするととても興味深く読めた。
予想しなかったトラブルが起こったことに対してこうすればよい等の対処方法も載っていた。
例えばクレーム対応においては、まず相手にすべての怒りを出してもらう。
全部出したか確認しながら。そしてそのあという言葉はこれだ。
相手は、自分の意見を聞いてくれた、というだけですでにかなり満足しているはずだ。その時に言うべきキーフレーズがある。「どのようになれば満足されますでしょうか?」と聞くんだ。
とてもよく似た言葉をかけることがあるが違うらしい。
このあたりのニュアンスはビジネス初心者の私にはわからない。
是非クレーム対応係の方が見ていたら実験してみてほしい。
こんな感じでとても具体的に事例を出し、会話を出されているのですぐに実行できそうだ。
いい事探しゲームで前向きに
私の主な役割は母なのでやはり母目線で読んでしまう。
成長するときに組織で必要なのは
ステップ①で母の愛
ステップ②で父の厳しさ
ステップ③でチーム体制を作る事
この順番が大切であり、初めに無償の母の愛をたくさん与え安心して仕事をしていけるようになってから厳しめのしつけになるのがよいらしい。
そのためにまずすることはこれだ。
神崎は、机の上にあるゴムでできたカラフルなボールをポンとタクに投げた。
「六人ぐらいまでのチームを作る。このボールを持った人は、二十四時間以内に起こったいいこと、もしくは新しいことを簡単に話す、話が終わったら、まわりの人は拍手をする。そして次の人にボールを回す、この繰り返しだ。
これはいい事探しゲームみたいな感じ。
日々いろんなことが起こっているが同じことがおこっても、「不幸だ」と思う人と「幸せだ」と思う人がいてそれを「幸せ」だと考えられる思考を習慣とすることがものごとを前向きに考える人を作るのだと。
これはスピリチュアルな人の話を聞くときにもよく言われることで寝る前に今日の良かったことを日記に書きだしましょう。とかがある。
同じだー!とビックリした。と、同時にほんまにこんなことでいいのか?とも疑問が。
試しに、今反抗期の子供にどう接してよいか試行錯誤中だったのでこれはすぐに実践。
何日続けられるかわからないがやってみよう。
このボールを使うとよいらしいが家のボールで試してみた。
このボールに何か秘密があるのかはわからない
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