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映画化やドラマ化がされる本を読むのが好きなアラフィフゆりです。
今回はイケメン俳優佐藤健さん主演の【護られなかった者たちへ】を読んでみました。
わたしが読書家ではないため中山七里さん、初めてお名前知りました。
すみません。
ミステリー界では有名な方でした。
本に関する情報
佐藤健主演・瀬々敬久監督で映画される本である。
瀬々敬久監督と言えば以前読んだ本「犯罪小説集」原作の映画「楽園」を制作した人だった。
これは気になる。
舞台は震災後の仙台で起こった殺人事件の話。
著者の紹介
著書の中山七里・1961年生まれ
2009年「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した方です。
斬新な視点と華麗などんでん返しで多くの読者を獲得しています。
なんと48歳作家デビュー。
昔に小説を書いていたことがあるとはいえ、50を前にもう一度小説を書こうとするとはすごいエネルギー。
いつになってもやりたことを頑張れるってことですね。
励みになります。
調べてみると映像化が多い。
最近の映像化
「連続殺人鬼カエル男」主演:工藤阿須賀
「夜がどれほど暗くても」主演:上川隆也
「ドクター・デスの遺産」主演:綾野剛
「セイレーンの懺悔」主演:新木優子
「作家刑事毒島」主演:佐々木蔵之介
本書の感想
読みやすくあっという間に読み終えた。
無残な遺体発見から物語がスタートしていく。
捜査線上に浮かんだ一人の男「利根」
えっもう?
と思いながらでも動機が気になり先に進む。
途中、事件を正当化してはいけないけどそうなる人の気持ちがわかると思うことが書かれて心痛い。
読み進んでいく中で利根の疑似家族の生活がとても印象に残った。
母親のような存在の「けい」と弟のようにかわいがる「かんちゃん」。
血のつながりはないもののお互いを思いやり助け合っている。
ほのぼのしたシーン、お互いのために熱くなるシーン、映像が目に浮かぶ。
利根の母親のような存在である「けい」を映画では倍賞美津子さんが演じる。
読みながらのイメージは樹木希林さん。
倍賞美津子さんの気性はバッチリくるんだけど奇麗すぎる。
最後の悲惨さを思うと。。
最後はいろんなことが気になって一気読み。
思う心が強いがための事件。
犯人が特定できても悲しい。
動機が分かってもやりきれない。
最後の「護られなかった人たちへ」
であてられた文には
今の社会ではどうすることもできないことが多々あるが、つらい方はどうか声を上げてほしい。
あなたは一人ぼっちではない。と、つづられている。
これが、今のコロナ禍で大変な今にも当てはまるような気がして心にしみた。
まとめ
映画では、瀬々敬久監督なので心にジーンとくるように作られているんだろうな。
それぞれの人の正義、災害の遭遇との向き合い、細かい心の描写、どうしようもない社会など一つ一つが丁寧に描かれていると映画に期待。
これをきっかけに中村七里作品をもっと読んでみたくなった。
次はドクター・デスの遺産かな。
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