女性が頑張って企画を成功させた話「木のストロー」新米社員に読んでもらいたい一冊。

読んだ本

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最近はレジ袋のみならずスプーンまでもなくなっていく。

そんな世の中に貢献するにはと行動を起こした女性のおはなしです。

木のストロー

若い女性二人の企画から始まったものが形になっていくという話。
そのプロジェクトが動き始めると話がだんだん大きくなりなんと世界の人たちにアピールすることまでできてしまった。

著者の西口さんのバイタリティーがすごく、企画を持ってきた竹田さんの社会問題に対する思いもあつい。
そしてなんといってもその周りの方々が、素敵。
いい方たちに恵まれてる。

まず、アキュラホームの社長さん。

「維持は後退」と言われる社長さんの言葉で一番心に響いたのがこれ。

「イチローのような大リーガーでも三割打者。七割は失敗するんだよ。だから失敗もオールOK。わたしも若い頃は失敗ばかりで、三度も倒産しかけた。みんな失敗を恐れず挑戦しなさい。成功したときはなぜ成功したかを徹底的に分析し、偶然の成功を必然に変えてほしい。」

木のストロー

なんてかっこいい社長。
思わず、ついていきます。って言いそう。

もう一つ、社長と西口さんのエピソード。
社長さんは西口さんのことをタイと言っている。
そのわけは

魚の鯛と、「やりたい」の「たい」を掛け、つまり、やらされるのではなく、「やりたい」と思ってやることが大切だ。

木のストロー

それをしているのが西口さんだと。

どちらの言葉もめちゃくちゃ子育てに生かせるのではないかい?と思いながら読んでた。

やはり、自分からのやりたいは周りの人たちを動かす力を持っていることが分かる。

同じく、彼女たちに協力した前ザ・キャピタルホテル東急 副総支配人 山崎さんはこう言っています。

実は今でも、西口さんと竹田さんとは連絡を取り合い、導入先としてよさそうなところがあれば、紹介するようにしています。それは、単に自分たちの会社のためというだけでなく、純粋に、二人や社会の役に立てればいいなと考えているからです。

木のストロー

若い二人の企画にここまで協力してくれるとは。二人がもちろん一生懸命だったこともあるけど、それに耳を傾けてくれている周囲の人がいるってありがたい。

そのキャピタルホテルで、
単価が高くなる木のストローをどうやって取り扱っているのかと言えば、
女性や着物を着ている方や混ぜることが必要なドリンク、ストローを希望する方に絞って提供することでコストを下げている。

いつか、東京に行くことがあれば、混ぜることが必要なドリンクを頼んで木のストローをもらってみたくなった。

その他にも上司の方や開発協力してくれた取引先の方やメディアの方々など、色々な人に囲まれてこのプロジェクトが前に前に進んでいく。

そして、試行錯誤しながら生まれたストローはとうとうG20に使われることになる。
なんと、はじめに考えていた時にここまでのことになるとは思ってなかったはず。

頑張ればこんな結果もあるんだよ。
と、今の若い社員たちに言いたい。


今の時代、世の中のトップの会社はこれからますます環境の問題に取り組むだろう。そんな時期にプラスチックではなく木を使用する企画だったのでうまく話が進んだのかもしれない。

しかし、それ以上に彼女たちの努力はすごい。

西口さんはリリースを書くにしてもこんなに必要があるのだろうか。と思ったが何度も発信し、多くの取材をこなした。そこでは情報を発信し続けることの大切さを学んでいる。

彼女は一つ一つ学んで成長していっている。

今、

木のストローのプロジェクトは
製作キットの一般販売を開始している。
10本セット。なお30本セットもある。

これからは、大量消費時代ではなく体験型やこだわり型になるのではないだろうか。

まだまだ西口さんの手によって木のプロジェクトは進化していっている。

私はアキュラホームに入社して以来ずっと、自分から「これをしよう」と決めて、始めたことはなかった。

ただ、目の前に来たチャンスを断らず、どうにか実現しようと一生懸命やることで、次につながったり、新しい世界が開けたりした。

木のストロー

彼女はその分野に素人で女性で若くてときっと適当にに扱われたことも多かったと思う。
そんな中でもくさらず、負けずに頑張ってきたから周りの方が応援してくれてやってこれた。

若者に今頑張っていることは無駄ではないんだよ。と教えてくれる本でした。

若い人に読んでほしい一冊です。

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